第51章 道(タオ)と徳(テー)

「道(タオ)」っていうのは

 萬物を生み出す働きのこと。

 

この生み出された萬物を

 動かす力を「徳(テー)と呼ぶ。

 

道(タオ)が生んだものを

 徳(テー)が養う。

 

養い育てて、形をつくり

 存在する場を与える。

 

だから萬物はみんな

 道(タオ)を尊び

 徳(テー)を大切にするべき。

 

萬物が

 道(タオ)や徳(テー)を尊敬するのは、それが

 無理に押し付けられたものじゃないから。

 

自然に生まれて、

 その本来の力を受け付けられたから。

 

道(タオ)と徳(テー)は、

 法律や社会道徳じゃなく

 ものの内にある力。

 

だから道(タオ)とは

 すべてを生みだし、養い、育てて

 成熟させ、そして・・・・・・・

 

その果実が地におちたら埋めてやる。

 

生み出したから、

 自分のものにしないし

 大変な働きをしたからって

 威張らない。

 

成功して人々の頭に立ったからって

 支配して操ったりしない。

 

だから・・・・・

 

こういう道(タオ)の働きを

 玄徳、神秘のパワーと人は言う(笑)