第二章 中医の蔵象学説の五臓の脾について 55頁♪

◆水液の運化

 

「水湿の運化」とも云う。

 

水液に対する吸収、転輪、発散の作用の事。

 

脾の主る運化の一部をなす。

 

それゆえ、水液を転化する脾の功能が健在、旺盛であれば、

 体内に異常な水液の停滞を生じて湿、痰、飲などを生成する

 のを防止できる。

 

飲食物中の栄養物質は液体に属するものが多い。

 

水液運化の功能というのは、水穀の精微の余分の水分を随時

 に肺と腎に転送し、その気化の功能によって汗と尿に化して

 体外に排出する事。

 

逆に、水液を運化する肺の功能が減退すれば、上述のような

 病理の生成物をもたらし、ひいては水腫さえもたらす。

 

「黄帝内経」の「素問」の「至真要大論篇」に「諸々の湿による腫満

 (しゅうまん)は、皆な脾に属す」とある。

 

※「およそ湿気による病で、むくんだり、膨満(ぼうまん)したりする

   症状はすべて脾臓に関連しているって事。

   膨満(ぼうまん)とは、お腹がいっぱいに膨れ上がる事。

 

これが、脾虚であれば湿が生じ、脾が痰の源であるという、

 脾虚水腫発祥のメカニズムである。

 

だから、日常の生活では、飲食物の栄養に注意するだけでなく、

 脾胃の保護にも精通するべきである。

 

病を患ったら、病状に合わせて口を忌み、薬を服するときも

 脾胃の状態を念頭に置くべきなのも、「後天の体」である脾胃

 の予防と養生を現す考え方である。

 

この薬は辛いものを嫌うとかね♪

 

私の少ない知識でも、風邪のときの薬はお茶では飲まないとか

 ありますよね(笑)

面白いですね・・・脾胃の重要性です(笑)