黄帝内経 62.調経論篇(ちょうけいろん) その3

黄帝内経 62番目は調経論篇(ちょうけいろん)の三番目です。

ここでは各臓の精気の有余と不足について教えてくれている。

 

「五種の神、気、血、形、志」の有余と不足について、残った「形と志」についてです。

 

4.形(脾の精気)の有余と不足。

 

形有余のときは腹が張って小便が出なくなる。

 

形が不足すると手足に力が無くなる。

 

この程度では脾臓まで悪くない。

 

気または血の変化と、臓の精気とが変化と合併して病症を現しているのではない。

 

たとえ悪くなったとしても、肌肉がピクピクと動く「微風」といった病気ぐらいのもの。

 

形が有余の時は陽経脈を写法する。

 

不足の時は陽経の略脈を補う。

 

「微風」は経にも絡にも刺さない。

 

皮膚に針先を接し、衛気のめぐりをよくするだけでよい。

 

形の有余とは肥満体の人のことです。

 

多くは脾虚胃実の証。

 

手足に力がはいらないのは脾虚で、陽気も不足している。

 

脾経と胃経を補います。

 

絡を補うのですから、浅く刺針するとの事。

 

5.志(腎の精気)の有余と不足。

 

志が有余すれば腹が張って下痢をする。

 

不足すると冷える。

 

この程度では腎臓まで悪くない。

 

気または血の変化と、臓の精気の変化とが合併して病症を現しているのではない。

 

たとえ悪くなったとしても、関節がガクガクする程度。

 

志の有余の時は、然谷穴付近の絡血を写する。

 

不足の時は復溜を補う。

 

関節がガクガクする時は、その悪い部分に針先を当てるだけでよい。

 

下焦の腎がしっかりしないと、冷えたり、下痢したり、あるいは下半身の力が抜けて、
膝がガクガクしたりする。

 

冷えるときは、復溜などを補います。

 

足が煩熱する時は然谷に軽く刺針する。針先を当てるだけでいい。

 

結果として、腎気のうっ積が取れて煩熱が治る。

 

これを写する。

 

※強く刺すという意味ではなく、補とは陽気が多くなって温まる事。写とは陰気が多くなって熱が取れる事。強刺激が写では無いらしいが・・・・ごめん、意味が整理できないです(笑)

 

病気は臓気の有余不足から始まる。

 

なんとなく雰囲気だけ受け取れた気がしますが、人に説明はできない状態です(笑)