黄帝内経 53.刺志論篇(ししろん)その1です。

黄帝内経 53番目は刺志論篇(ししろん)

内容は、生命の活動力のあらわれである気と肉体的な条件との調・不調。
この虚実に対する手技についてを教えてくれている。

黄帝⇒願わくば、虚実の要を教えてください。
岐伯⇒気実し形実し、気虚し形虚す。これその常なり、これに反するものは病む。

この書き出しから始まっているらしく、重要な章との事。

虚実の状態は、脈、色、症状及び経絡を圧して知ることができる。

 それによって全身の健康状態を知る。

ここで言う気実とは、脈に力のあること。

顔色に光沢があることの二つを意味する。

気虚はその反対。


形とは全身の筋肉や体格を意味する。

脈も力強く、体格もがっちりしているのがよい。

あるいは脈に力がなければ、体格はほっそりしているのがよい。

・たとえば、老人でやせているのに、顔がギラギラ脂ぎっていたり、脈が強かったりした場合は病気である。

・運動選手のようによい身体なのに、脈が弱く、見た目にも元気がない場合も病気である。

穀盛んにして気盛ん、穀虚して気虚す。
これが平常。

これに反するものは病気になる。
これが平常。


・食欲盛んな人は気力もある。

・いくら食べても元気がないという人は病気。

・食欲が常にすくない人は脈も細くて力がないのを正常という。

・食欲が無いのに脈に力があるのは病気。
 ※重病人はこの場合が多い。

・気盛んにして身凍える。これを反という。
 ※気盛んにして身凍えるは、これを傷寒(しょうかん)に得る。

・気虚して身熱す。これを反という。
 ※気虚して身熱するは、これを傷暑に得る。

気は陽に属す、気が多いと身体は熱すはず、ところが気が多いのに寒く感じるのは病気。

とっても長い章なので明日に続く・・・・(笑)