今日は啓蟄

今日、3月5日は啓蟄(けいちつ)です。

 

暦便覧に「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也」とあります。

 

「啓」という字には開くという意味があり、「蟄」は虫が土中に隠れる、閉じこもることという意味があります。

このことから、土中に閉じこもっていた虫が穴の戸口を開いて出てくるという意味です。

 

二十四節気は中国で生まれ、それが日本に伝えられてきました。

その言葉も文字も同じなのですが、唯一「啓蟄」だけ、使われる文字が異なるそうです。

現在の中国では「驚蟄」と言う文字が使われています。

「啓蟄」と「驚蟄」と言うように異なった文字を使うようになっていますが、元々は中国でも日本と同じく啓蟄の文字を使っていました。

現在中国で使われている「驚蟄」は、漢王朝の皇帝の名前についている「啓」の字と重なることを避けるために意味の近い「驚」に置き換えられたそうです。

 

>>二十四節気、七十二候

 

易たま