昨夜、小野善一郎先生の「古事記のこころ」の勉強会に参加させていただきました。
伊勢神宮はなぜ20年で建て替えられるのか?
あの時代には、千年も壊れることのない東大寺の五重塔を作る技術があったのに、
それなのに何故、20年で建て替えるようにしたのか?
そこには祓いのこころが隠されているという。
千年持つ建物を作ってしまえば、そこに安心やゆるみ、そして穢れのようなものが生じる。
(先生はもっとうまい表現をされていたが忘れてしまいました)
言いかえると人の心の中に「天つ神の御心から離れ自我我欲が生じてしまう」と云うことだそうです。
その自我我欲を祓うことによって生れた時の美しい心にもどすことができる。
この様な考え方から伊勢神宮は千年の建物を作るのではなく、
20年毎に新しい宮を作ることによて、それまでたまった穢れ(私たちの心の中にもたまった穢れ)を祓い、
清らかになった建物に神様をお迎えしているのです。
いわゆる祓いの精神がそこにあるのだと。
式年遷宮には技術の継承とかさまざまに説がありますが、
昨夜の話が一番腑に落ちました。
易たま
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