「星翔の六十干支」更新! 昭和2年 一白水星 丁卯歳

困苦低迷運気といいますが、一白の範畴(はんちゅう)に壬子癸がありますので、生産殖産を象します産み出す苦しみです。社交的で情報収集上手です。古代も今も同じと思います。
困苦低迷運気といいますが、一白の範畴(はんちゅう)に壬子癸がありますので、生産殖産を象します産み出す苦しみです。社交的で情報収集上手です。古代も今も同じと思います。

東西南北の四正は30°。北東、東南、南西、西北の四隅を60°として八角形を作る後天定位盤では北を一白水星命。南西を二黒土星命、東を三碧木星命、東南を四緑木星命、中央を五黄土星命、北西を六白金星命、西を七赤金星命、北東を八白土星命、南を九紫火星命とし、毎年、毎月、毎日、毎時この進行順序を変えることなく九星は移動します。これを九星の遁甲(とんこう)と言います。


さて、一白水星の定位を坎(かん)宮(ぐう)と言います。坎(かん)とは穴のことです。しかも奥の深い穴で、この穴に落ち込むと仲々に出られないとしたことより困苦低迷運気(こんくていめいうんき)とし、この坎の宮に回った男42才女33才(数年)を本厄と言って厄災除(やくよ)けを行いますが、私は別の意味を尊重しています。即ち一白水星命の一は万数(ばんすう)の根元(こんげん)、白は万色の基(もと)、水は万物の源(みなもと)で生み出すご苦労だと解しています。一念発起創始立案運気(いちねんほっきそうしりつあんうんき)これが本来の姿であると確信しています。天からの一滴が小川となり、河を造り江となり、海と変化する間には長い苦しい旅があり、清濁合せ飲み大きく変わってゆく姿は「水は方円(ほうえん)の器(うつわ)に従う」諺(ことわざ)通りの特質かと思います。この星生まれの人が事を成すに当って一番重要な事は部下輩下運です。如何に才量が豊かでも部下の協力無くして成功はみられません。部下・輩下及同俺(どうりょう)との良き関係を保全してください。


干支(えと)の原義について、干(かん)が丁(ひのと/火の弟)、支(し)は卯(う)で木を象(あらわす)。専門的には「ていぼう」と訓(よ)みます。干(かん)が火で支(し)が木ですから吉です。丁(てい)は壮丁(そうてい)の丁で成人以上に達した力強い若者を表します。一方では釘の原義とし固定すると解します。従って若くて力強さが固定されると解します。卯の原義を冒(ぼう)とし、又茂(ぼう・も)ともします。冒険しながら栄えるとなると卯を可愛い兎と解すると大分イメージが変わります。卯は情報を収集し、未開の地に足を踏み入れる勇敢な冒険家となります。情報収集には高いアンテナが必要です。兎の長い耳がアンテナを意味するのでしょうか。

 

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易たま