起業当時の痛い思い出

おはようございます。

 

先日、若者が起業の相談に来て最後に「勉強になりました」という。

 

お仕事の関係もあり、ちょっと真剣に議論したいと思ったのに、

 

意図が伝わらず・・・・この言葉が出たので話すことを終了。

 

しょうじき・・・・イラついた

 

私にしては珍しい。

 

数十年前、31歳で起業し社員10人をこえた頃。

 

問題が発生し、取引先の社長に謝りに行った。

 

2時間説教を聞き、何気に「勉強になりました」といった瞬間

 

社長が怒鳴った

 

それから・・・・また、1時間は叱られた

 

人生の中で、これほどショックな事は無かった

 

社長は真剣だった。

 

問題発生の出来事ではなく、その原因が自分の経営にあるという事を

 教えてくれていたのに、その余裕も無い未熟な私は口癖で「勉強になりました」

 といってしまった。

 

あれから、数十年たって立場は反対になった。

 

経営ってね・・・・・自分の甘さを試練する場所だと思う。

 

だから、起業する若者に願うような気持ちで話した。

 

起業当時は余裕はない事は理解できる。

 

真剣なら真剣な言葉がでるはず・・・・・勉強になりましたではない。

 

これでは何も手に入れることはできないよ。

 

あの時の社長はどんな言葉がほしかったのだろうか

 

今ならわかる気がする。

 

「ヒントをください」・・・これが今の回答。

 

彼は社員の大きな失敗で、必死に対処しているはず・・・・頭も身体も疲れている。

 

だから、今は勉強になりましたではなく、本気でヒントを欲しているはず。

 

こんな時も適当に逃げるか! 経営するなら逃げるな!

 

社長はそう云いたかったのかもしれない。

 

その社長も既に他界している。

 

思い出させてくれた若者に感謝です。

 

人っていいよね