黄帝蝦蟇経は月と人の身体を繋ぐ

おはようございます。

去年、93歳で他界した、星翔メモを見ていたら「ガマの油」という文字が目に留まった。

気学とガマの油のどこに繋がりがあるのか不思議に思い、調べはじめたら・・・・なんとも面白い事発見(笑)

「ガマの油」の由来は、大坂の陣に徳川方として従軍した中禅寺の住職「光誉上人」の

陣中薬の効果が評判になった事からとの事。

「ガマ」とはガマガエル(ニホンヒキガエル)のことである。

という「ガマの油売り」の口上の一節から、ガマガエルの耳後腺および

皮膚腺から分泌される蟾酥(せんそ)らしい。

蟾酥(せんそ)には強心作用、鎮痛作用、局所麻酔作用、止血作用がある。

でも実際は、「ガマの油」は薬効成分は蝦蟇や蟾酥(せんそ)と関係がないらしい。

気分的なものだったのかもだった。

 

「ガマの油」の主成分については

・植物のガマの花粉「蒲黄(ほおう)」

・ムカデを煮詰めた「蜈蚣(ごしょう)」

・馬油

等々の説もある。

 

このガマとは蛙の事、黄帝蝦蟇経(こうていがまきょう)という医学書がある。

中国最古の体系的医書の黄帝がついているので、相当に古い。

しかも・・・・蝦蟇(がま)だよ。

 

 

黄帝蝦蟇経の原本は、成立当初に書かれた中国の版というのは、

今は失われてしまって、日本版しかない古典籍ない。

 

現在残っているのは、丹波元胤(たんば ともかた)という江戸時代の医者が、

文政六年(1822年)「衛生彙編(えいせい いへん)」という医書の古典籍の

写しを集めた本を出版した際に、第一集におさめられたもの。

 

この中に月の満ち欠けと干支とツボ(身体の60ヵ所のツボ)を記載した図がある。

図は権利があるかもしれないので表示できないが・・・・・・なんともかわいい。

 

 

月桂樹らしい木とウサギと蛙が書いある。

黄帝の名前を冠した鍼灸書ではあるが、治療書ではなく、

 天文・暦法・道教に基づいて鍼灸の禁忌をまとめた書物。

月の満ち欠けによって灸をしてはいけないツボを定めている。

 

日食の太陽には3本足の烏、月の中には右にガマガエル、

 中に月桂樹、左にウサギが描かれている。

 

成立は3世紀から4世紀頃で、遣隋使(けんずいし)・遣唐使(けんとうし)が

 

 もたらした巻物に由来する佚存書とされている。

 ※佚存書(いつぞんしょ)とは、中国では失われたが、日本や朝鮮などに伝存していた漢籍のこと。

 

読み方はこの日(干支)に、このポイントの「身体のこの場所のツボ」を灸をしてはならないという意味がある。

指圧したりもきっとダメだよねドキドキ

 

気が入る場所なのか弱まる場所らしいのでね。

それを教えてくれる医学書だったのです。

凄いよね。

 

なんか・・・・・また、元気になりそうな本が見つかりました。

 

楽しみになってきました。