喜ぶ兌為沢

易の64卦58番は喜ぶ「兌為沢(だいたく)」。
上爻は「引いて悦ぶ」。
兌卦の一番上で陰です。
陰は柔弱な面があるので、誰でもイエスマンで通して今日まで来た人。
下の人は一応誘えばくるけれど、心服しているわけではないし、利用する価値もないと思えば、本気で寄ってくることもない。
人徳があれば慕ってくるでしょうが、それがなければ、そこにいる間だけの口先の付き合いになるでしょう。
害を受けるほどの権力のない。
もし、本人がまだ昔の栄光にしがみつく気にがなければ、かえって気楽な立場です。
口先だけの相手でもよし、本当に真心でくる人でもよし、自分の欲がなければ、すべて楽しみ喜べるはずだから、吉。
凶は本人の心がけ次第なのです(笑)