地震の震為雷

易の64卦51番は地震の震為雷(しんいらい)。

上爻は「震(ふる)いて策々たり。視(み)ることかくかくたり。征けば凶。震うごとその躬(み)においてせず、その隣(とな)りにおいてするときは、咎なし。婚媾(こんこう)言(ものい)うことあり」。

大きな地震にあって気が動転して、何をどうしたらいいか、落ち着きをなくしている状態。

地雷そのものは隣の町か離れた場所であったおしても、そんな災害の時の自分自身の身の処仕方は大切です。

物がなくなるかもしれないからと買いだめに走ったり、自分のいる場所が不安だから遠くに移動したりのパニックが起こった時は、人のふりをみて我が身を慎めばいいのです。

「婚媾(こんこう)言(ものい)うことあり」というのは、身近に災害が起きたときは、いろいろと急を要することもできたりして落ち着かないものですから、結婚のような一生の大事を考えるにはすべてがもう少し落ち着いてから、ということで物言いがつくこともあるかもしれない、というぐらいのことです。