減らす意味を持つ山沢損

易の64卦41番は減らす意味を持つ山沢損(さんたくそん)。

上爻は「損(そん)」が極まれば益するときがくるのは自然の理です。

それで「損(そん)」の次に「益(えみ)」ができます。

卦の上下反対にした形です。

下の内卦「震(しん)」を自分、上の外部「巽(そん)」を相手とみれば、進む勢いがある自分を相手は受け入れてくれる形ですから、積極的に進める時です。

富は増え、冒険をしても大丈夫です。

「益」は本来、上を減らし下を益す形だから、へりくだった上位者に下の人は喜んで従い、ともに富む形です。