落とし穴の坎為水

易の64卦29番は落とし穴の坎為水(かんいすい)。

上爻は「係(かか)るに微纆(きばく)を用ってし、叢棘(そうきょく)に寘(お)く。三歳まで得ず、凶」。

「坎(かん)」の極みにいます。

二重三重に縛られ、棘(いばら)の穴に投げ込まれ、三年は出られないというイメージです。

困り抜いて、よく考えず欲に振り回され、犯罪に手をそめたり、背徳な行為をしたりで、

それこそ捕まって牢に入れられてしまった形。

ともかく反省し、ここまで追い込まれた自分を悔い改め、神に懺悔でもするしかないのです。

動機が不純だったら、いくらもがいても、つぎつぎに裏目に出て、三年間は棘(いばら)の道を抜けられない。

この際、自分の生き方を根本的に反省し、生きなおすべきなのです(笑)