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易の64卦23番は崩壊の山地剥(さんちはく)。
上爻は「碩(おお)いなる果(このみ)にして食らわれず。君子は輿(よ)得(え)、小人は廬(ろ)を剥(はく)す」。
すべてが崩壊して、「黙示録」ならラッパが鳴り響く時。
大きな「果(このみ)」とは、それが最後に残された救いの兆し。
もしこれに気づけば、次の道が開ける。
何もかもが滅びたとき、上に立つ人がしっかり前途を見据え、なんとか立て直そうという意欲を示せば、人々はそれに従う。
でも「どうせ何をしても無駄だ」と思えば、惨めな姿をさらすこととなる。
それこそもっているものすべてを失い、すべては終わりになる。
この爻は、剥の極みで救いようがない状態を表している。
「碩(おお)いなる果(このみ)にして食らわれず」という言葉に深い意味があるのです。
天意は何をさしているのか、本気で考え、深く求めれば、活路は必ずみつかるのです。