装飾の山火賁

易の64卦22番は装飾の山火賁(さんかび)。

上爻は「白(しろ)く賁(かざ)る。咎(とが)なし」

人間はうわべを飾りたがります。

心の中でも、うぬぼれや高慢で自分をごまかしたります。

でも、そんなもののむなしさが心の底からわかったとき、ちっぽけな自分の存在と

向き合えるのです。

つまらない飾りをすべて捨てて真っ白な自分と向き合い、

素直に自分をしれば、ヨロイを脱いだように身も心も軽く自由になるでしょう。

それからが新しい人生です。

世捨て人の負け惜しみのような悟りとは違う。

本当の自分をみつけたときの、すがすがしさです。