陰が入り込む天風姤

易の64卦44番は遇う意味を持つ天風姤。

五爻は「杞(き)」を以て瓜(か)を包む。章(しょう)を含む。天より隕(お)つることあり」

「瓜(か)」は地を這う果物だから陰を現わす。

「杞(き)」は上部なツタだからそれで作った籠に「瓜(か)」を入れてつぶれないようにする。

巧に媚びて騒動をおこそうとする小人を、広い心で包み込み、その人徳でくだらない人間が引き起こそうとする崩壊を未然に防ぐ。

主がおごらず穏やかに下の人に接し、悪だくみをしそうな人間の動きを抑えれば、姤(こう)という陰が伸びて行こうとしても逆転できる。

忍耐していれば思わぬ副がくるとき。

しっかりくだらない人間の動きを抑え防ぐ志でいれば、天はそれをほってはおかない。

そこに天からふってくるような奇跡が起こる。

幸と不幸は紙一重、背中あわせのものだから、目先の欲に迷わず真っすぐ生きて行けば、どんなことも幸福の道につながるのです(笑)