第42章 陰を背に、陽を胸に

タオのはじめには

 混沌(カオス)があった。

 

それを一としよう。

 

それを二としよう。そして・・・・

 

この二つの間から三・・・すなわち

 この世のすべてのものが生まれた。

 

陰を背に負い、

 陽を胸に抱いているのであり

 そしてこの二つが・・・・

 

中心で融け合うところに

 大きな調和とバランスがある。

 

人は誰でも

 未亡人や孤児になりたくない。

 

もしも、地位の高い人や富んだ者が

 自分を貧しい人とか孤児とみなして

 つねにへり下った気持ちでいれば

 そこにひとつのバランスが生まれる。

 

このように・・・・・

 

物や生き方を控えめに抑えた時に

 かえって得をする。

 

強引に「得をした時」に・・・・かえって

 大きな損をするもの(笑)