タオの第72章 どっちの権威を取るか

政治権力や権威をおそれなくなったとき、

 その人のなかに

 もっと大きな権威が宿るようになる。

 

そうなると

 自分の居るところが狭いなんて

 感じなくなる。どこだろうと、

 自分の生まれたところを

 厭(いや)だなんて思わなくなる。

 

だって、どこに居ようと

 君は恐れないから自由になったからだ。

 

だから、かえって

 何事も厭がらなくなる。

 

じっさい、

 道(タオ)につながる人は、

 いま在る自分を良く知っていて、

 いろんな権威にぺこぺこしないのさ。

 

自分を深く愛していて

 無理にお偉方(えらがた)と肩を並べないのさ。

 

その人は、

 どっちの権威を取るか

 よく心得てるってわけだ。