私の言葉を聞いて
世の戦術家たちはこんなことを言う
「確かにこっちから仕掛けるよりは
先方の出方に応じるほうがいい。
百メートル突進して戦うより
一キロ退いて守ったほうがいい。
これこそ戦わずして勝つ方法だ。
こういう戦術なら、
腕も武器も振り回さないから
敵ほど疲れやしない、そして結局
戦わないで勝ったことになる」
また、こんなことも言う
「敵を軽く見て侮(あなど)ることは
いちばん危険な戦術、しまいに
こちらの宝をすっかり失うことになる。
とにかく、
同じくらいの軍隊ふたつが闘うときは、
譲って守ったほうが勝つものだ」
まあ・・・・・こんなことは
世の戦術家や政治家の考えでね、
私は・・・・・
やむえない時だけ戦え、
というだけだ。
根本ではいつでも
争うなと説いているんだ。
だから・・・・・
こんな戦術家の言葉は
人の心の中の争いだけに
当てはまる、と思ってほしい(笑)