私の話を聞いた人は、みんな言う。
「えらくでかい話だけれど、
どこか間がぬけているみたいだ」とね。
そう感じるのも、
私の話すタオが、本当に大きいからだ。
もし、道(タオ)が小さなことだったら、
とっくにもう、
軽く扱われて忘れられている。
私は
三つの宝を持っていて、それをとても
大切にしている。
その一つは愛すること。
その二つは倹約すること。
その三つは世の人の先に立たぬこと。
私の言う愛とは
母の持つような、あの深い愛の事。
この深い愛があればこそ
人は本当に勇敢になれる。
倹約とは、物ばかりでなくて、
道(タオ)のくれるエナジーを節約すること。
よく節約することで、人は
はじめて寛大に分けることができる。
このエナジーを蓄えて
先に立とうと争ったりしなければ
いつしか大きな器量の人間になる。
深い愛がなくて
なお勇敢に振舞おうとしたり、
蓄えもないのに
やたら気前よくばらないたり
後にいるのをやめて
無理に先頭に立ったりすれば、
これはみんな早いこと
墜落することになるのさ。
深い憐れみと愛を持つ人は
もし戦うにしても負けはしない、なぜなら・・・・・
固く守って、待つからだ。
道(タオ)の力を宿す天は、
こういう深い愛で
その人を守っているんだよ(笑)