タオの第63章 小さなうちに対処するんだ

「無為」・・・・・為スナカレ

 

これは何もするな、ってことじゃない。

 

余計なことはするな、ってことだよ。

 

あんまり・・・・小知恵をつかって次々と、

 あれこれの事を起こすな、ってこと。

 

そこに私たちの知らないタオの力が働いてる、

 と知る事だ。

 

われらを運ぶ大きな流れがある

 と知れば、 小さな怨み言なんて、

 流れに流してしまえるんだ。

 

大きなエナジーは

 この世に働くとき、はじめ

 小さなものとして現れる

 そして・・・・大きなものへと育ててゆく。

 

だから、難しいことだって

 小さなうちにやれば、易しいんだ。

 

大きなことは、まだ

 小さいうちにやれば簡単なんだ。

 

結局、政治だって

 大きな問題にならないうちに片付ければ、

 あとは手を出さずにすむ。

 

世界の大問題だって、みんな

 小さいことから次第にこんがらがったのさ。


だから、タオの人は

 小さなうちにことを仕上げておく。

 

じかに・・・・・大きなこと取っかからない。

 

だから、かえって大きなことが仕上がる。

 

まだ、柔らかくて小さいものを

 手軽く扱おうとしてはいかんよ。

 

たとえば、他人の頼みを

 何でも安請け合いする人が、

 信じられないのと同じさ。

 

タオの人は、

 小さなことの中に

 本当の難しさを見る。

 

そして・・・・・慎重にやるから、それが

 大きくなった時、

 ちっとも難しいことでないのさ。