時の政府がモタモタして能率が悪いと
かえって国民は素直に元気に働く。
政府が能率よくきびきびやると・・・・
国民はかえって不満でずる賢くなる。
世の中のことなんてこんな風に
パッピーなものは災いを起こすし
ミゼラブルな駄目な状態には
パッピーな動きが潜んでいるんだ。
そのように転じてゆくわけだが、
どこが転回点であるかは、
なかなか見極められないよ。
正しい政治をやっていた政府が
たちまち邪悪な戦争をしかけたりするんだ。
前の時代には善いこと、真実のことだったのが
次時代には悪や異常に変わる。
こういう変化に
人々はずいぶん長い事振り回されてきた。
もう、いいではないか。
タオの道に志したら、ひとは
簡単にこうだああだと割り切られなくなる。
自分は丸くても、
ひとの角ばったところを削りゃしない。
鋭いものをもっているけど、
それで刺したりしないし、
自分がまっすぐでいても
ひとの曲っているのを、ゆったり受けいれる。
よく光る存在なのだが
その光で
人にまずしい思いなんかさせない。