タオの第54章 まずは自分が自由になること

タオのエネルギーが、

 その人の中に植え込まれると、

 ちょっとそっと揺さぶられても抜けない。

 

あのパワーをしっかり抱いた人は、

 他人や社会に引きずり廻されない。

 

そして・・・・・

 

その命の活力は、

 遠く子孫にまで伝わる。

 

だって・・・・それは大自然のエネルギーだからさ。

 

これを身につけたとき、人は・・・・

 いろんな束縛から自由になる。

 

すると自分の家族も・・・・・きっと。

 

この柔らかな活力を持つようになる。

 

村だって同じ。

 

もし、このような家族が増えれば、村はじっくり落ち着いて

 いつまでもつづくものになるだろう。

 

国家だっておなじ。

 

国は豊かになるだろう。

 

そして・・・・・

 

こういう豊かさのゆきわたる世界が

 やがては、創られるべきなんだ。

 

だから・・・・・

 

大切なのは

 自分個人の中に、

 タオの活力を据えることだ。

 

ただしそれが・・・・・

 修身斉家治国平天下につながる。

 修身斉家治国平天下(しゅうしんせいかちこくへいてんか)

   天下を平らかに治めるには、まず自分のおこないを正しくし、
   次に家庭をととのえ、次に国を治めて次に天下を平らかにする
   ような順序に従うべきである。 儒教の基本的政治観。

 

なんてことじゃないんだ。

 

各人がただ、自分の中の活力を思い

 それと大切にすることでいいんだ。

 

それがひとつの家に

 じっと湧きはじめるのを思えばいい。

 

ひとつの村に、

 ひとつの国に、

 どれほど広がってゆくかを、

 思えばいい。

 

そうすれば・・・・・

 

全世界のほんとの姿が見えてくる。

 

いつかゆきわたるにちがいない静かな平和。

 

それはこういう目でみることで

 人の心に描きだされるんだよ。