タオの第50章 命を大切にする人は

人は生まれて、生き・・・・

 死んで、去ってゆく。

 

三十の年までは柔らかで若くて

 生命(いのち)の仲間だといえる。

 

六十をすぎてからの三十年は

 こわばって老いて

 死に近づいてゆく。

 

このふたつの三十年の壮年期の三十年は、まあ・・・・

 しきりに動きまわって、どんどん

 固いものに近づいてゆく期間。

 

どうしてこんなサイクルになるかって?

 

それはね、ひとが

 生きるための競争に

 こだわりすぎるから・・・・・

 

聞いたことがある

 生と死とは同じサイクルの中にある、

 それを知り、

 命をそっと大事にする人は

 旅をしてもけっして

 猛獣のいるところへは行かない。

 

猛獣に入られても

 武器を取る役には廻らない。

 

だからその人生では

 虎の爪やきば

 犀の角に出くわさないし

 凶暴な人物の刃にもかからない。

 

それというのも

 生をとても大事にしているからなんだ。

 

自分の命を大切にして生きるかぎり

 死はつけいるすきがないんだ。

 

・・・・・・そうなんだねって感じですね(笑)