タオの第40章 タオの原理

道(タオ)の中を

 最も深く貫いている働きは何かといえば

 原点に戻る事。

 

再び転ずること。

 

それは私が・・・反、復、回、周、環と言った言葉で

 幾度も語る動き。

 

それは・・・・

 

大きく転じて戻ってゆく。

 

この動きは

 弱いといえるほどゆったりしている。

 

水のような柔らかな動きだ。

 

それは・・・・・

 

どこへ戻ってゆくのかって?

 

あの非存在、名のない領域へ。

 

あらゆる存在は確かに実在しているんだが、

 いま「有る」存在はみな

 「無い」の中に戻ってゆく。

 

そして、それはふたたび

 「有」の存在の方へ

 「名のある領域」へ、反転してゆく。

 

だから道(タオ)の動きは

 深くて大きいと言うんだ。