タオの第34章 タオの無邪気な働き

大なる道(タオ)の働きは

 水とよく似ている。

 

水は溢れ出て、左へゆき、右へゆく。

 

その流れによって

 千万の生き物は生まれ、

 育ってゆくんだが、

 水は、自分の力を自慢しない。

 

タオの働きはそれなんだ。

 

すべてのものを養い育てるけど

 自分はその親だなんていわない。

 

何かに成功したって

 おれが為(し)たんだなんて名乗らない。

 

そんな欲なんか持たないから、

 ごくちっちゃなものと思われかねないが・・・・・

 

しかし、小さいとおもわれるところに

 タオの偉大な働きがあるんだよ。

 

何か仕遂げても、それを

 自分が為(し)たとしない・・・・・・この自我のない、

 こういう無邪気な働きこそ

 偉大さの証拠なんだよね♪