タオの第25章 「大いなるもの」は帰ってくる

タオは天と地のできる前からある。

 

その状態は・・・・・

 

 あらゆるものの混ざりあった混沌(カオス)だ。

 

そこは・・・・

 

 本当の孤独と静寂(せいじゃく)に

 満ちていて、すべてが

 混ざり合い変化しつづける。

 

あらゆるところに行き渡り、

 

すべてのものを産むのだから、

 大自然の母と言ってよいかもしれぬ。

 

こんな混沌は名づけようがないから、

 私は仮に道(タオ)と呼ぶのだが、もし、

 この働きの特色はなにか、

 と訊かれれば、

 「大いなるもの」と応えよう。

 

それは大きなものだから

 遠くまで行く。

 

遠くまで行くから、

 帰ってくる。

 

このタオの偉大さを、

 うけついだ天は偉大であり、

 それを受けた大地は偉大なのだ。

 

その大地にいる人間だって、

 タオにつながる時は偉大なんだよ。

 

だってその人は

 大地に従って生きるからだ。

 

大地は天に従っているし、

 天は道(タオ)に従い、

 道(タオ)はそれ自体、自らの働きであり、それこそ

 最も大いなる自然といえるんだよね(笑)