タオは天と地のできる前からある。
その状態は・・・・・
あらゆるものの混ざりあった混沌(カオス)だ。
そこは・・・・
本当の孤独と静寂(せいじゃく)に
満ちていて、すべてが
混ざり合い変化しつづける。
あらゆるところに行き渡り、
すべてのものを産むのだから、
大自然の母と言ってよいかもしれぬ。
こんな混沌は名づけようがないから、
私は仮に道(タオ)と呼ぶのだが、もし、
この働きの特色はなにか、
と訊かれれば、
「大いなるもの」と応えよう。
それは大きなものだから
遠くまで行く。
遠くまで行くから、
帰ってくる。
このタオの偉大さを、
うけついだ天は偉大であり、
それを受けた大地は偉大なのだ。
その大地にいる人間だって、
タオにつながる時は偉大なんだよ。
だってその人は
大地に従って生きるからだ。
大地は天に従っているし、
天は道(タオ)に従い、
道(タオ)はそれ自体、自らの働きであり、それこそ
最も大いなる自然といえるんだよね(笑)