タオの第22章 マイナスは大きなプラスを妊(はら)む♪

マイナスにみえるものは、その中に

 大きなプラスを妊んでいる。

 

突っ張って直立するものは

 折れやすい。

 

自分を曲げて譲る人は、かえって

 終わりまでやりとげる。

 

こづかれてあちこちするかに見える人は

 ぼろぼろになった古い物は、

 それ自体、あたらしくなる寸前にあるんだし・・・・

 

窪(くぼ)んだ所は自然に

 水の満ちるところになる。

 

同じように・・・

 

持つ可能性に満ちているのに、

 沢山に物を持った人は、

 ただ戸惑うばかり。

 

だから

 

タオを身につけた人は、

 「この道のひとつ」だけ抱いている。

 

そして・・・・

 

タオ的な生き方の見本となる。

 

そういう人は自我をおしつけないから

 かえって目立つ存在になる。

 

自分は正しい、正しいって主張しないから

 かえって人に尊敬される。

 

自慢しないから、

 かえって人に信頼されるし

 

威張って見下さないから、

 人はその人をリーダーにしたがる。

 

つまるところ・・・・

 

この人は争わない。

だから・・・

 どんな相手からも喧嘩をふっかけられない。

 

「自分を曲げて譲る人は。終りまでやりとげる」

 

この古い言葉(いましめ)は、

 まことに本当だと思う。

 

こういう生き方の人が

 自分の人生をまっとうして、

 

あの静かなとこへ帰るのだよ(笑)