われら心と肉体をもつものは
ひとたびタオの道につながれば
身体(からだ)と心は離れないようになる。
精気(エナジー)にみちて柔らかいさまは
生まれたての赤ん坊みたいだ。
よく拭(ぬぐ)った鏡みたいに澄んでいる。
その人が国を治めれば
ただ民を愛するだけで充分なんだ。
天と地の出てきた神秘の門
あれを開いて、母と遊ぶことができるんだ。
無理に知ろうなんてしなくとも
四方八方、とてもよく見えてくる。
もちろんタオの人も
生んだり愛したり養ったりするさ、
しかしそれを自分のものとしない。
熱心に働いても
自分のしたことだと自慢しない。
ひとの先頭にたってリードしても
けっして彼らを支配しようとしない。
これを玄徳というんだ、すなわちそれは
ひとの玄(おく)にある深い力が、
いちばんよく働くことなんだ(笑)