第二章 中医の蔵象学説の五臓の脾について 53頁♪

◆脾について

 

脾は栄養の供給センターである。

 

脾は中焦(ちゅうしょう)、横隔膜の下に位置し、運化(うんか)、昇清、血液の統摂を主るのだ。

 

※漢字が読めない、意味分からないので補足♪

・運化(うんか)とは、変化させて運ぶ

・昇清とは、脾の機能で、上へあげるという意味がある。

 消化された飲食物のうち滋養物、清を上方の肺に送る

 脾胃の機能のこと。

 すなわち、清と濁に分けられた飲食物を脾の昇清作用に

 よって上焦へ上げること。

 

足太陰脾経と足陽明胃経が絡み合って胃に属するので、脾は胃と表裏をなす。

両者は、ともに消化系統の主要な臓器である。

 

人体の生命活動の持続と気血と津液の生成は、脾胃の運化する水穀の精微に依拠する。

脾胃を「気血生化の源」、「後天の本」という。

 

脾の主要な生理功能は、まず運化である。

 

運とは転運、輸送であり、化とは消化、吸収である。

 

脾が運化を主るとういうのは、水穀を化して精微にするとともに、

 全身に転送する事である。

 

その功能は水穀の運化と水液の運化に分かれる。

 

◆水穀の運化

 

飲食物が胃に入ったあと、消化と吸収は胃と小腸で行われる。

 

但し、水穀を化して精微にする脾の運化を経なければ、全身に発散することはできない。

 

脾が水穀を精微に運化する働きが正常であれば、消化吸収功能が健全といえる。

 

精・気・血・津液を化生するための養分がそろい、全身の各組織、器官を滋養し、正常な生理活動を行わせることができる。

 

その逆であれば、腹張・便秘・下痢・食欲不振・消痩・気血の生化不足などの病変を生じる。

 

だから、「脾胃は後天の本」、「気血生化の源」という。

 

とっても、面白い。

脾胃は消化で大切なのに、土だからやっぱり地味です(笑)