第二章 中医の蔵象学説の五臓の肺の続き 51頁♪

肺は皮毛(ひもう)に合するので、外邪が皮毛を侵犯し、
肌理が閉じ、衛気が鬱滞すれば、肺にも影響し、肺気が

宣散しなくなる。

 

※宣散とは、肺の生理機能。
宣散(宣発と布散)とは、
肺の気化作用を通じて濁気を排出すること。
津液と水穀の精微を全身に散布し、皮毛に到達させる。
腠理(そうり)の開閉を調節し、津液を汗に変化させて排泄する。
肺気不宣とは、宣散作用が働かず、無汗或いは汗が出すぎる、
喘咳(ぜんがい)、呼吸不利などをおこすこと。

 

汗孔を「気門」という。

 

汗孔は津液の化した汗液が肺の宣散と粛降に従いつつ、体の内外の気体との交換を進め、肺気を宣散する効用がある。

 

肺の竅(あな)は鼻。

 

肺が鼻に開竅(かいきょ)し、鼻と喉が通じ合って肺に連なる。

鼻とのどが呼吸の門戸である。

 

「鼻は肺の竅(あな)」、「喉は肺の戸」という。

 

鼻の臭覚と喉の発音はともに肺気の作用である。

 

だから、肺気を和し、呼吸を利にすれば、臭覚は鋭敏(えいびん)

となり、声は明瞭になる。

 

黄帝内経の霊枢の「脈度篇」に、肺気は鼻に通じ、肺和すれば則ち鼻能臭香を知る」とある。

 

※雰囲気的に臭いも分かるようになるって事。

 

肺が鼻に開竅(かいきょ)し、喉と通じあっているので、

外邪が肺を襲うには鼻と喉から入ることが多い。

 

肺の病変も、多くは鼻づまり、鼻水、くしゃみ、喉痒(のどがかゆい事)、音唖(おんあ:言葉が出ない)、失音、鼻と喉の証候として

現れる。

 

めっちゃ・・・・面白い(笑)