第二章 中医の蔵象学説の五臓の心(舌)について 42頁♪

心の液は汗である・・・・・面白いね(笑)

 

汗液は津液が陽気の蒸騰(じょうとう)で気化したのち、

 玄府(げんふ:汗孔)から排出される液体。

 

汗液の排泄(はいせつ)は皮膚と肌理に対する衛気開閉作用に

 依拠(いきょ:よりどころ)し、肌理が開けば汗液が排泄され、

 肌理が閉じれば汗はでない。

 

汗は心の液。

 

血は心の主。

 

汗は津液(体液)が化したもので、血と津液は源が同じ。

 

「汗血同源」ということ。

 

血は心の主でもあるので、「汗は心の液」。

 

心は体で脈を合し、その華が顔にある。

 

脈は心脈のことで、心が脈を合すとは全身の血脈がみな心に

 属する。

 

華とは色艶のことで、その華が顔にあるとは、心の生理功能が正常が否かが顔の色と艶に現れることを云う。

 

だから・・・・顔面は血脈が沢山ある。

 

次に面白いのは「心の竅(あな、きょ)は舌である」

 

竅(あな)とは、開竅(かいきょ)の事。

 

心が舌に開竅(かいきょ)するとは、舌が心の外候ということであり、 舌を「心の苗」ともいう。

 

舌面の功能は味覚を司(つかさど)り言葉を伝える。

 

正常であるか否かは神志を主る心の生理功能に依拠(いきょ)する。

 

心気は舌に通じていて、心が和めば舌は五味を味わえる。

 

舌は表皮で覆(おお)われず、血管が非常に多いので、舌の色
 から気血の運行を察知するとともに、血脈を主る心の生理功能

 を判断できる。

 

心が舌に開竅(かいきょ)することは、古代人が生理、病理

 現象を長期にわたって観察して得た結論。

 

心の功能が正常であれば舌体は紅潤栄潤であり、柔軟で弾力

 があれば味覚が鋭敏(えいびん)である。

 

心の陽気が不足すると舌質は淡白かつ肥大し、

 陰気が不足すれば暗赤色になり痩せてしまう。

 

そうなんだね~♪