第二章 中医の蔵象学説の思惟活動について 34頁♪

思惟活動(しいかつどう)とは、思い考える活動の事。

 

五臓の生理活動には精神の情志(感情)と密接な関係がある。

 

精神の情志(感情)、意識の思惟活動は大脳の功能である

 

この事は黄帝内経に指摘している。

 

但し、蔵象学説では、人の精神、情志の思惟活動は、五臓の整理と密接な関係にあるとみなす。

 

例えば、腎は志を蔵し、心は神を蔵し、肺は魄(はく)を蔵す。

 

五臓の生理活動が全身の生理功能を統率するので、

 五臓の生理功能が平衛と協調を保っていれば、

 大脳の生理功能は正常はのである。

 

・心は神

・肝は魂

・肺は魄(はく)

・脾は意

・腎は志   

 

を蔵す。

 

五臓の功能の活動が異常であれば、大脳における

 精神、感情、意識の活動もかならずその影響を受ける

 ものである。

 

精神、情志、意識の思惟活動が異常であれば、

 同じように五臓に逆作用するので、

 五臓の攻防にも影響を及ぼす。

 

つまり、中医では大脳の生理功能を認めたうえで、

 情志や意識、思惟活動を分けて考え、

 それらの臓の生理活動との関係を探求している。

 

蔵象学説(ぞうしょうがくせつ)とは、人体の生理、病理現象を観察することによ り、各臓腑の生理機能や病理変化、及びその相互関係を説明する学説の事。

参考文献させていただいたのは、

一般社団法人 国際伝統中医学協会HPサイトの『蔵象』という頁です。

とっても分かりやすく親切に紹介してくれています(笑)