園田真次郎著「先天定位解説 102頁」

星翔先生から渡された本。

最近はいろんな本をもらうが・・・・
これは数年前に渡されて、30分で読む気力がうせてしまい断念。

ところが昨日は無理なく読めた。

黄帝内経のお陰だと思う。中医学は易と同じ思想の中にある。

と云う事で今回は翔氣塾でも、教えている先天定位と後天定位についての「先天定位」について、この本の102頁を書いてみた(笑)

文字数は3000文字程度です。

 

なので・・・・3回に分けてアップします(笑)


ちょっと長いけど、読んでみると面白いです。

 

 

(1).先天の意義

 

「天理天道に順行せよ」

天理天道とは?

天理天道の運行は?

天理天道の循環の法則とは?

如何なるものであるかを示したのが先天定位、後天定位。

 

◆先天定位は、働き、作用を表示したもの。

 宇宙天地を始め、人間も万物もすべて精神と物質の働きを以って、成り立つ

ものである。

 

 ※精神が本体で肉体はこの用をなすもので、一言で「体と用」といいます。

 ・先天は体であり、後天は用である。

 ・先天は精神であり、後天は肉体である。

 

精神を根本として肉体の活動となり、実行となる、即ちこれが体と用との関係であり、先天と後天の関係である。

 

先天とは、人間が人間として生まれた事、

男が男として生まれ、

女は女として生まれたこと、

これ即ち先天である。

 

天の性、天の命によってそうなっているところの所詮天性である。

 

従って男は女になれず、女は男になれない、絶対的な天の性命のままに生まれ、人為で変更できないもので、それを先天性とも、先天的とも云う

 

人間は五体、五肢、五臓、五感と云うものを持っている。

指は五本と定まっている。

五という数字は、天地の数理の自らなる発現であって、

そこの天の精神が発揮されている。

これを人間が勝手に三にしたり四にしたりすることができない、これを先天と云う。

つまり、人間が製造したものでなく、天が創造したものを先天と言い、天理のままに生まれながら具備(ぐび)されているものを云う。
※具備:必要なものが十分に備わっていること。

 

先天は絶対的なもの、永久に変化しない事を特色とする。

後天は相対的のものだから、千変万化する事を特色とする。

 

人の運命は先天的のものであるが、運勢となると後天的のものとなる。

例えば、人が死ぬということは、誰もが逃れられない運命。

これを先天的運命と言い、絶対的のものであって、万人が万人同一の運命に

置かれ、一人の例外というものはない。

然るに運勢となると、万人が万人悉(ことごと)く違う。

それは顔形の各々違うが如く、その心が違い、行き違い、働きが違うからで

ある。

 

「吉凶悔吝(かいりん)は働きより生ず」という。

人は一人一人働き方が違う、働きが違うのは思想が違うからである。

思想は必ず行為に現れる。 

行う事に吉凶善悪がある。

だから、各自の運勢に千変万化あるのは当然の事。

「人の運勢は後天にあって、先天に非ず」と云うことになる。

 

人の運勢を判断する時に、主として後天定位を用いるが、後天の裏に働らいている先天の精神と云うものも、鑑定上決して度外視してはならない。

 

精神があり作用する。だから、常に後天定位の裏に先天定位のあることを忘れないのが、鑑定上の密象となっている。

 

今日はここまででした(笑)