第一章 中医の基礎理論:五行の演繹と分類 その2 18頁♪

五行説は五行の特性で、いろんな表現で説明される。

 

昨日のブログを読み直して反省 m(_ _!)m

 

「開竅(かいきょう)」という言葉・・・・分からないよね。

 

開竅(かいきょう)の「竅(きょう)」とは穴の事。

 

五臓にはそれぞれ表面(体表)に通じる穴があるとのことで、その穴が開竅(かいきょう)なのです(笑)。

 

事物の五行の属性は、現象から類推するこれらの方法の他に

 間接的な演繹法もある。

 

◆肝は木に属し、筋を主り、目に開竅(かいきょう)するので、「筋」と「目」も木に属す。

 

◆心は火に属し、脈を主り、舌に開竅(かいきょう)するので、

 「脈」と「舌」も火に属す。

 

◆脾は土に属し、肉を主り、口に開竅(かいきょう)するので、

 「肉」と口も土の属す。

 

◆肺は金に属し、皮毛を主し、鼻に開竅(かいきょう)するので、

 「皮毛」と鼻も金に属す。

 

◆腎は水に属し、骨を主り、耳と二陰に開竅(かいきょう)する

 ので、「骨」と「二陰」も水に属する。

※二陰とは、前陰(外生殖器)と後陰(肛門)の事。

 

これらから、同類の物事には相関性がある。

 

例えば、東方は風を生じ、風は木を生じ、木は酸を生じ、酸は肝を生じ、肝は筋を生じ・・・・・・

 

東⇒風⇒木⇒酸⇒肝⇒筋 という感じです。

東方は肝を介して自然の風、木、、酸味の物質と結びつく。

 

だから、五行説とは、人と自然環境とを統合する基礎といえる。

 

物事を五行の特性で分類、演繹し、自然界の千変万化を五行の体系に帰納する。

 

人体についても同じことで、功能を単位に、各種の組織については五臓を核心する五つの生理、病理体系に帰納する。

 

これは、「天人相応」の観念と一致している。

 

注意ポイント

構造の分類を重んじる西方の実証医学と異なり、中医が強調するのは対象の全体的な功能なので、形象による比喩が出来るとの事。

 

私はこの考え方がとっても好きなのです(笑)