第一章 中医の基礎理論:五行の演繹と分類 その1 17頁♪

五行説は五行の特性です。

 

事物の五行の属性を演繹、分類で紹介♪

※ちょっと分かりにくい説明だけど・・・属性別に表にしただけ。

 

五臓についていえば、

 

木は曲直し、枝葉が条達し、生発の特性を有する。

 

肝は条達を喜び、抑鬱を憎み、疏泄(そせつ)の功能を有する。

 

※用語説明

・抑鬱(よくうつ):気分が落ち込んで活動を嫌っている状況であり、そのため思考、行動、感情、幸福感に影響が出ている状況。

・疏泄(そせつ):木の根が四方八方にのびのびと張る様子に例えられた。疏泄とは、気機、消化活動、精神活動、胆汁の生成と
分泌などを調節する作用。

 

火は温熱で、性が炎上である。

 

心陽には温喣の功能がるあるので、心は火に属す。

 

※用語説明

・温喣(おんく):身体の温度を一定にする事。

 

土は敦厚(とんこう)で、万物を生成する特性を有する。

 

脾は水穀の精微を運化、輸送し五臓六腑、四肢百骸に栄養する功能があり、気血生成の源であるので土に属する。

 

※用語説明

・敦厚(とんこう):人間味があり誠実である様子。

・水穀(すいこく):飲食物の運化によって生成される栄養物質。

・運化(うんか):参考にしたHPは

http://www.hal.msn.to/kankaisetu/kanpokai1279.html

 運化;脾の機能で、運搬し消化するという意味があります。

 脾胃の機能で飲食物から栄養物質を生成するのが「化」で、

 栄養物質を全身に送るのが「運」です。

 消化吸収はおもに胃と小腸で行われていますが、これには脾の

 運化機能が深く関係していて、脾の運化機能が正常に働くことで

 四肢末端まで栄養が届けられるのです。

・百骸(ひゃくがい)参考にしたHPは
 
http://cjjc.weblio.jp/content/%E7%99%BE%E9%AA%B8

 百骸とは、人体の多くの骨の事。

 

金は清粛(せいしゅく)、収斂(しゅうれん)の性を具え、粛降を順とするので金に属す。

 

※用語説明

・清粛(せいしゅく):粛清で調べる。取り締まる事。

・収斂(しゅうれん):ちぢむこと。ちぢめること。

・粛降(しゅくこう):参考にしたHPは

http://www.hal.msn.to/kankaisetu/kanpokai1279.html

粛降;肺の機能で、各臓腑へ降ろすという意味があります。下降させることにより、吸気や水分を下方へ移動させることです。体内に清気を採り入れることをいいます。採り入れた清気は下降して気道を清潔に保ちます。また、大腸の蠕動運動を促します。

 

水の性は潤下で寒潤、下行、収蔵の特性を有する。

 

腎は精を蔵し、水を主(つかさど)る功能を有するので水に属する。

 

※用語解説

・潤下(じゅんか):水の事で、浸潤(しんじゅん)しつつ流れ下る

 

物事の五行の属性は、現象から類推するこれらの方法のほかに、

 間接的な演繹法もある。

 例えば、

 ・肝は木に属するが、筋を主り、目に開竅(かいきょう)

  するので、「筋」と「目」も木に属する。

 ・心は火に属し、脈を主り、舌に開竅(かいきょう)するので、

  「脈」と「舌」は火に属する。

 ・脾は土に属し、肉を主り、口に開竅(かいきょう)するので、「肉」

  と「口」も土に属する。

 ・肺は筋に属し、皮毛を主り、鼻に開竅(かいきょう)するので、

  「皮」と「鼻」は金に属する。

 ・腎は水に属し、骨を主り、耳と二陰に開竅(かいきょう)するの

  で、「骨」、「耳」、「二陰」も水に属する。

 

というように五行表の人体では、五臓と六腑と五官の属性でした。

表で覚えようとするよりも・・・・意味とか別の言葉で覚えた方が楽しいね(笑)