五行説は五行の特性で事物の五行の属性を演繹、分類する。
それゆえに、事物の五行の属性は【木・火・土・金・水】そのものではなく、事物の性質と作用から五行の特性を類推し、事物の五行の属性を定めるのである。
※分かりにくい言葉・・・・「演繹」について
演繹法の反対はと帰納法という考え方がある。
帰納(きのう)⇒「十を聞いて一を知る」
最初に沢山の問題があって、そこから答えを導く方法。
昨日は電車が遅延した、今日も電車は遅延した。
・・・・・ だとすると、明日も遅延するかもしれない。
演繹(えんえき)⇒「一を聞いて十を知る」
最初に問題があって、そこから答えを導く方法。
ある法則から個別の出来事を考えること
ということで、演繹(えんえき)とはAさんは怒っている。
「きっと寝不足かもしれない」・・・・・なんて推測する事。
方位を五行に配すれば、
・日が東方から昇る特性と同類。
東方は木に帰す。
・南方の炎熱は火の特性と同類。
南方は火に帰す。
・中央の地が敦厚(とんこう)、湿潤なのは土の滋養の特性と
同類。中央は土に帰す。
・日が西方に沈むのは金の粛降(しゅくこう)の特性と同類。
西方は金に帰す。
・ 北方の寒冷は水の特性と同類、北方は水に帰す。
※難しい漢字紹介
敦厚(とんこう)⇒誠実で、人情に厚いこと。
湿潤(しつじゅん)⇒水分が多く湿っていること。湿気の多いこと。
滋養(じよう)⇒体の養いとなること。そういう働きのあるもの。
粛降(しゅくこう)⇒粛降を知るには、反対の宣発と一緒に学んだ
方がいいので対比して説明。「宣発と粛降」について。
宣発(せんぱつ)とは、上へまたは外へ動かす作用の事。
粛降(しゅくこう)とは、下へまたは内へ動かす作用の事。
宣発と粛降がうまくバランスがとれている、というのが正常な
状態です。
ということで方位について説明です。
ここに来て基本的な漢字とか考え方が大切となってきます。
説明が多くなってしまいましたが、大丈夫・・・
言葉は慣れます(笑)