第一章 中医の基礎理論:五行の基本概念 14頁♪

◆五行とは、五種の物質の運動。

 

陰陽学説の延長なのである。

 

古代人は【「水火」は百姓の飲食する所。

 

「木金」は百姓の興作する所。

 

土は万物の資生する所。

 

是(これ)人に用いられる。】

 

この五種の物質を不可欠の基本的要素とみなし、

 「五材」という。

 

◆五行学説とは、「五材」説を基礎にして、さらに拡大し、

 世界のあらゆる物事を五材の運動と変化によって生成

 されるとみなす。

 

「河図(かと)」と「洛書(らくしょ)」の理数が浸透したのち、

 五材は相生相剋(そうせいそうこく)という有機的な結び
 付を付与された。

 

※「河図(かと)」と「洛書(らくしょ)」

 「河図(かと)」は伏義(ふつき)の時代に黄河から出てきた

 龍馬の背に現れた図で易の卦(か)の元になった。

 「洛書(らくしょ)」は中国夏王朝の時代、禹(う)が洪水を

 治めたとき、洛水から出た神亀の背中にあったという文様。

 

この考えは物事間の結びつきを説明するために使われ、

 いかなる物事も孤立的、静止的ではなく、たえず相生、相剋

 するなかで協調と平衡(へいこう)を維持(いじ)すると考える。

 

 

五行は五材に源があるにもかかわらず、五材そのものをこえて

普遍的意義を具えている。

 

次は木⇒火⇒土⇒金⇒水の説明となる。

 

ゆっくり進めたいので、今日はここまで(笑)