◆五行とは、五種の物質の運動。
陰陽学説の延長なのである。
古代人は【「水火」は百姓の飲食する所。
「木金」は百姓の興作する所。
土は万物の資生する所。
是(これ)人に用いられる。】
この五種の物質を不可欠の基本的要素とみなし、
「五材」という。
◆五行学説とは、「五材」説を基礎にして、さらに拡大し、
世界のあらゆる物事を五材の運動と変化によって生成
されるとみなす。
「河図(かと)」と「洛書(らくしょ)」の理数が浸透したのち、
五材は相生相剋(そうせいそうこく)という有機的な結び
付を付与された。
※「河図(かと)」と「洛書(らくしょ)」
「河図(かと)」は伏義(ふつき)の時代に黄河から出てきた
龍馬の背に現れた図で易の卦(か)の元になった。
「洛書(らくしょ)」は中国夏王朝の時代、禹(う)が洪水を
治めたとき、洛水から出た神亀の背中にあったという文様。
この考えは物事間の結びつきを説明するために使われ、
いかなる物事も孤立的、静止的ではなく、たえず相生、相剋
するなかで協調と平衡(へいこう)を維持(いじ)すると考える。
五行は五材に源があるにもかかわらず、五材そのものをこえて
普遍的意義を具えている。
次は木⇒火⇒土⇒金⇒水の説明となる。
ゆっくり進めたいので、今日はここまで(笑)