黄帝内経 41.刺腰痛篇(しようつう)

黄帝内経の41番目は刺腰痛篇(しようつう)は素問81章の真ん中に来た(笑)

「腰痛」について教えてくれている。

 

これ・・・・悩んでいる人多いと思う。

 

腰痛が針の得意とする病気とは・・・・・知らなかった(笑)

 

以下では腰痛を病症で区別する。

 

◆膀胱経に関する腰痛

1.項背部(こうはいぶ:うなじから背中の部分)から殿部(尻)にかけて重苦しく痛む。

2.腰痛が肩まで響き、目がボーっとする。時には小便をもらす。

3.帯でしめられるように痛み、腰がおれそうな気がして、全く動けない。

4.前後に屈伸(くっしん)できない。

  特に仰向になれない。これは、重い物を持ち上げて痛めた腰。

5.痛むところが腫れている。熱がでて口が渇くので水を多く飲む。
  いらいらして落ち着かない。

6.痛む場所が冷えるときは膀胱経と胃経を治療する。

 

直立して首を前に倒した時、腰部に引いて痛むのは膀胱経の異常です。

 

◆腎に関する腰痛。

痛みが深い部分にある時、痛むところが腫れている時、痛みがひどくて悲んだり、病状の悪化を恐れる時。

痛みが胸に響き、立ちくらみ。言語障害のある時。

このようなときは腎に関する腰痛らしい。

 

◆胆経に関する腰痛。

針で皮膚の中に刺すような痛み。前後に屈伸できない時。

左右にひねりが出来ない時。

腰の中に分銅でも入っているように感じる時。

これらの病状は胆に関する腰痛。

 

◆肝経に関する腰痛。

腰の筋肉が弦を張ったようにこりこりしている時。

 

腰痛の原因は労働が第一に考えられます。

それに足からの冷えが関係し、それに房事過多(性行為)が加わると確実に腰痛となる。

とにかく足の方を充分治療することが大切です。

 

急激な腰痛ほど軽く治療する。

 

慢性になればなるほど深くなる。

そして、素問には腰痛はなるべく軽く軽く・・・治療すること。

 

治療過剰は取り返しの付かない事になるとの事。

何事もやり過ぎは気をつけなさいと2000年以上前から教えてくれている(笑)