黄帝内経 35.瘧論篇(ぎゃくろん)

黄帝内経でも最古に書かれたらしい、35番目は瘧論篇(ぎゃくろん)。

病気の名前で瘧(おこり)というのがある。

病状は一定の周期で、ひどい熱を発する病気(マラリアに病症が似ているらしい)
でも、現代のマラリアと同じかは不明。

 

そりゃ~チェックできないよね。

 

風邪をこじらせた時にもよくみられる。

 

岐伯先生は整理して教えてくれています。

 

◆瘧(おこり)の原因

夏に発汗しすぎて皮膚のしまりが悪くなる。

 

その時に、冷風や冷水に遇(あ)い、皮膚の内側に風寒の邪が舎(やど)る。
※舎とは宿る、一時留まる意味。いちいち・・・漢字が読めない 

m(_ _)m


この風寒の邪と争った時に発汗する♪
ウルトラマンのように戦う時は熱くなる(笑)

◆瘧(おこり)の病理(病の原因)
身体の衛気(えき:身体を守る機能)は、昼間は陽の部位に、夜は陰の部位にめぐる。

※身体の部位とは、陽は外側の事で、陰とは五臓の内側の事。
  したがって、昼は外で守り、夜は内側の大切な臓を守る。

 

瘧(おこり)の邪気も気温の変化によって、陰陽の部位をうろうろしている(笑)

 

この邪気と衛気が戦った時に熱が出る。防衛反応だね。

 

瘧(おこり)の邪気は一般的に陰部(内部の臓)に潜む。

 

この邪気を衛気(警察官みたいに)が追い出そうとすると・・・・陰気が盛んになる。
陰気が盛んになると・・・悪寒がする。

 

邪気が腰部に出てきた時、衛気と戦うと、陽気が盛んになって発熱する。

 

このように邪気と衛気、陰陽のいずれの場所でもぶつかりあう。

 

それによって発熱悪寒を繰り返す瘧(おこり)病特有の症状となる。

 

◆瘧(おこり)病の一般的な症状。

 

①歯がガチガチいうほど悪寒がする⇒陽明胃経の陽気が虚するからガチガチいうほど悪寒する。

 

②腰や背が痛む⇒太陽膀胱経の陽気が虚するから腰背が痛む。

 

③悪寒が止んで発熱し頭痛がする⇒三陽の気が全部虚すると陰気が盛んになり、身体中がひえるようになる。陰気が最大に達した極限で、気は陽部に集中しだす。

 

④口が渇き、水をほしがる⇒気が陽部に集中すると、身体中が熱して口渇く。

 

はっきりと流れは説明できないけど・・・・ワクワクする面白さがある(笑)

 

◆瘧病の種類

・悪寒の邪気のうち、寒が多いと先に悪寒して、後で発熱する。

 これを寒瘧(かんぎゃく)という。

 

・風が多いと先に発熱して、後で悪寒する。

 これを温瘧(おんぎゃく)という。

 

・肺(陽の部位)に熱の多い体質の人が邪気にあうと、元々陰虚陽盛だから、悪寒がなく発熱だけになる。これを疸瘧(たんぎょ)という。

 

発病は多く午後です。

 

数日間この状態を繰り返す時にも、多くは午後になると発熱する。

 

子供た小さい頃、よく午後になると熱が出たりするのは、

    こんな理由があったりするんだね(笑)