黄帝内径 17脈要精微論(みゃくようせいびろん)

黄帝内経の素問には、黄帝からの質問に岐伯先生は脈診法で答えている。

 

脈と色の光沢を見て、五臓六腑の強弱を読み取る。

 

 

1. 脈診部位。

①   右手寸口は指を浮かべて肺、沈めて胸中の虚実寒熱の状態を知る。

②   右手関上は指を浮かべて胃、沈めて膵(脾)の虚実寒熱の状態を知る

③   左手寸口は指を浮かべて心、沈めて膻中(たんちゅう)の虚実寒熱の状態を知る。

④   左関上は指を浮かべて肝、沈めて膈の虚実寒熱の状態を知る。

⑤   左右の尺中は指を浮かべて腎、沈めて腹中と季脇部の虚実寒熱の状態を知る。

※膻中(だんちゅう):「膻(だん)」は、侵入しようとする邪気をさえぎって心の臓を守ることを意味する。
「中」は、真ん中や囲い込むことを表しています。膻中という名称は、心の臓を包み込んで保護するツボを意味する。

 

2. 各部の脈状と病症。

①   心脈の実長は「言語障害」。

②   心脈の虚散は口渇く。

③   肺の実長は唾液に血が混じる。

④   肺の虚散は発汗過多で陽虚になる。

⑤   肝脈の実長は

 

3. 全体の脈状と病症。

①   大脈。血管が大きく感じる脈。病気の進行が早い。

②   寸口部が大脈。気が丈夫に昇っている。

③   尺中部の大脈。腹にものがつまっている。

④   代脈、不整脈の一種。

⑤   細脈。血管が細く感じる脈。脈気の不足。

⑥   濇脈(しょくみゃく)。拍動がなめらかでなく、砂を指頭で按(あん)するような脈。なでるような脈の事。血の不足で心痛する。

⑦   革脈。革を張ったような脈で、圧すると底に力がない。血や精気の不足を意味する。

⑧   脈動が荒々しい時は陰虚陽実で、中に熱がある。

⑨   沈細数の脈は少陰経の冷え。

⑩   沈細数の虚の脈は発熱悪寒を現す。

⑪   浮で力のない脈は目まいがして倒れる。

⑫   どんな脈と組み合わさっていても、浮脈があれば陽経の熱である。

⑬   どんな脈と組み合わせっていても、沈脈であれば陰経の寒である。

⑭   拍動が荒々しい脈は手の経を治療する。

⑮   拍動が静かであれば足の経を治療する。

⑯   濇脈(しょくみゃく)は陽気の不足。

⑰   滑脈は玉を按じたときのように指頭にコツコツと感じる脈。陰気の不足

最初に脈診部分の場所をしらなければならない。

次に全体と各部分の脈動状態(脈症)を知る。

それによって、病理と病因と病症を知ることができる。

※脈は単独ででてくるのではなく、ほとんどが組み合わさり出てくる、強く現れている脈症から読み問いていきます。

 

◆脈診部位の図

 

脈って探せないとおもいませんか?

今回の事で、勉強し脈の面白さをしったのですが、
これだけのセミナーがあっても参加したいって思える。
なぜなら、これほど優しい人間関係の構築方法は無い。

しかし、難しい(笑)
脈が調べられない、聞こえないのです。

あーーーあ、どこかにこれだけを教えてくれる人はいないかな・・・・

どなたかご存知ら教えてください m(_ _)m

 

 

参考書籍:「初めて読む人の 素問ハンドブック」池田政一署著から