黄帝内経の素問には、黄帝からの質問に岐伯先生は脈診法で答えている。
脈と色の光沢を見て、五臓六腑の強弱を読み取る。
1. 脈診部位。
① 右手寸口は指を浮かべて肺、沈めて胸中の虚実寒熱の状態を知る。
② 右手関上は指を浮かべて胃、沈めて膵(脾)の虚実寒熱の状態を知る
③ 左手寸口は指を浮かべて心、沈めて膻中(たんちゅう)の虚実寒熱の状態を知る。
④ 左関上は指を浮かべて肝、沈めて膈の虚実寒熱の状態を知る。
⑤ 左右の尺中は指を浮かべて腎、沈めて腹中と季脇部の虚実寒熱の状態を知る。
※膻中(だんちゅう):「膻(だん)」は、侵入しようとする邪気をさえぎって心の臓を守ることを意味する。
「中」は、真ん中や囲い込むことを表しています。膻中という名称は、心の臓を包み込んで保護するツボを意味する。
2. 各部の脈状と病症。
① 心脈の実長は「言語障害」。
② 心脈の虚散は口渇く。
③ 肺の実長は唾液に血が混じる。
④ 肺の虚散は発汗過多で陽虚になる。
⑤ 肝脈の実長は
3. 全体の脈状と病症。
① 大脈。血管が大きく感じる脈。病気の進行が早い。
② 寸口部が大脈。気が丈夫に昇っている。
③ 尺中部の大脈。腹にものがつまっている。
④ 代脈、不整脈の一種。
⑤ 細脈。血管が細く感じる脈。脈気の不足。
⑥ 濇脈(しょくみゃく)。拍動がなめらかでなく、砂を指頭で按(あん)するような脈。なでるような脈の事。血の不足で心痛する。
⑦ 革脈。革を張ったような脈で、圧すると底に力がない。血や精気の不足を意味する。
⑧ 脈動が荒々しい時は陰虚陽実で、中に熱がある。
⑨ 沈細数の脈は少陰経の冷え。
⑩ 沈細数の虚の脈は発熱悪寒を現す。
⑪ 浮で力のない脈は目まいがして倒れる。
⑫ どんな脈と組み合わさっていても、浮脈があれば陽経の熱である。
⑬ どんな脈と組み合わせっていても、沈脈であれば陰経の寒である。
⑭ 拍動が荒々しい脈は手の経を治療する。
⑮ 拍動が静かであれば足の経を治療する。
⑯ 濇脈(しょくみゃく)は陽気の不足。
⑰ 滑脈は玉を按じたときのように指頭にコツコツと感じる脈。陰気の不足
最初に脈診部分の場所をしらなければならない。
次に全体と各部分の脈動状態(脈症)を知る。
それによって、病理と病因と病症を知ることができる。
※脈は単独ででてくるのではなく、ほとんどが組み合わさり出てくる、強く現れている脈症から読み問いていきます。
◆脈診部位の図
脈って探せないとおもいませんか?
今回の事で、勉強し脈の面白さをしったのですが、
これだけのセミナーがあっても参加したいって思える。
なぜなら、これほど優しい人間関係の構築方法は無い。
しかし、難しい(笑)
脈が調べられない、聞こえないのです。
あーーーあ、どこかにこれだけを教えてくれる人はいないかな・・・・
どなたかご存知ら教えてください m(_ _)m
参考書籍:「初めて読む人の 素問ハンドブック」池田政一署著から