黄帝内径 5 陰陽応象大論(いんようおうしょうたいろん)

おはようございます。

 

身体は陰陽に区別される。。。。。。

 

それぞれの場所には陰気と陽気があり、陰気と陽気はそれぞれの働きを持つ。

 

◆一定の法則をもって身体を巡る。

 

①陰陽の性格と働き。

陰とは、地にかたどり水の性。

内を守り栄養する。陽が働き過ぎないように引き締める。静であり、寒の性格。

※栄養:生物がその生命を保ち、また成長してゆくために、必要な成分を体外の物質からとり入れる事。

 

陽とは、天にかたどり火の性。

外に多くある。適当に発散し、気温の変化から身体を守る。動、熱の性格。

 

②陰陽の交流。

体表には陽気が多く、体内に陰気が多い。

 

この二つの気は互いに交流している。

 

陰気は外へ、陽気は内へ向かう。

 

陽気が多いと活動的で、体は温かくなる。陰気が多いと消極的になり、身体は寒くなる。

 

身体上部には陽気が多い。臓では心が中心になる。身体下部には陰気が多い。臓では腎が中心になる。

 

この上下の陰陽も交流している。

 

正常の陽気は下へ下がり、腰や足を温かくする。

 

生殖器の働きを活発にする。

 

陰気は下から上に上る。陰気が昇ると頭がすっきりする。

 

陰陽の気は上下と内外で交流し、その働きが平均して健康を保つ。

 

素問ではこの陰陽の気が、自然の状態と合致して身体を巡る。

 

これが健康だと教えてくれている。

 

◆陰陽の変化状態。

 

①身体の陰気の強い場合。

 

 身体が冷え、下痢をする。

 

 発汗すると陽気が不足して、ますます冷える。

 

 夏という季節には陽気が多いので身体が冷えて陽気が不足しても助かるが、冬だと外界の陽気が少ないので冷え症となる。

 

②身体の陽気が強い場合。

身体が熱す。

 

発汗して熱を発散する。

 

発散できないと熱がどんどんこもる。

 

口渇き、呼吸困難。腫れ物ができる。

 

冬だと外界に陰気が多いの助かるが、夏だと外界に陽気が多いので重症になる。

 

◆五臓と感情。怒・喜・優・悲・恐の感情について。

①     怒りすぎると陽気の気が昇り、肝が弱って風気を受けやすくなる。

 

②     喜びすぎると陽気が浮き上がり、心が弱って暑気を受けやすくなる。

 

③     憂いすぎると胃の陽気が働かなくなる。陽気が不足すると胃に湿気(水分)が多くなる。

 

④     悲しみがすぎると肺が弱り、乾燥を受けやすくなる。

 

⑤     恐れすぎると腎気が働かなくなる。下半身の陽気が少なくなると、寒気を受けやすくなる。

 

◆上記の他の病気にならない為に、飲食物の養生も大切。

 基本になるのは下記の4つ。

①濃厚な味の物は陰気を補い大便を通じる。

 

②淡泊な味の物は陰気を補い小便を通じる。

 

③香臭や刺激のある物は陽気を補い、汗を出させる。

 

④香臭や刺激の強烈な物は、陽気を補い身体に熱を持たせる。

 適当な体熱は活動力になるが、熱気が多くなりすぎると、発散して逆に痩せてしまう。
 ※痩せたい人には良かったりする(笑)

 

◆辛・甘・苦・酸・塩辛いの五味は五臓に元気を与える。

①辛味と甘みは発散する作業がある。心と肺とその他の陽気を補う。

 

②苦味と酸味と塩辛い味は大、小便排出する作用がある。肝や腎と他の陰気を補う。

等などがあり、最後には外界の風寒暑湿燥に侵入され体表に病気がでたら、体表の陽気を補ってあげる。

 

風寒暑湿燥に侵入されることを外邪(がいじゃ)という邪気をはらうとか言うように・・・・

飲食物の過不足や寒温のバランスがとれないと臓の病になりやすいとのこと。

面白いね♪

ちょっと長くなりました。