黄帝内径 4 金匱真言論(きんきしんげんろん)【五行と陰陽】

おはようございます。

 

今日は、金の匱(はこ※)に入れておきたくなるほど重要な事が書いてある。

気学といっしょに学ぶともっと面白くなる。

 

すごいね~♪

 

専門家は「日常五行色体表」を応用している。

 

簡単に言うと、いろんな事柄を五つに分類したもの。

 

五行の配当表といわれるもの・・・・今、わかるところで21種類の五行分類があるので徐々に整理していきたいと思う♪

 

分かりやすいように練習問題なんかも作ったりしたい(笑)

 

五行配当表とは五行に分類された事柄。

 

生理、病理、病症、病因に関するものです。

 

単に臓の意味を分類した物もある。

 

※注意するのは味について、過不足すると臓腑を悪くするケースもある。

 「病みやすい部位」も、本来は五臓が栄養し、支配している部分です。

 だから、五臓には性格があり、五臓が病気になると先に、これらの症状が出てくる。

 

①肝=『肝は春に良く働く』精神肉体共にのびのびと活動的になるのが良い。

春に出やすい病症は、冷えのぼせ・頭痛・頸部(胆経)の凝り・鼻血・イライラ・筋肉痛

 

②心=『心は夏に良く働く』適当に運動し発汗するのが良い。
夏に汗が出ない人、身体が冷える人、低血圧の人などは、熱さで体調を崩します。

 

③脾=『脾は土用に良く働く』土用は季節と季節の間にある。この土用には脾臓が五臓を養う。

土用は各季節にある。立夏の前が「春の土用」、立秋の前が「夏の土用」、立冬の前が「秋の土用」、立春の前が「冬の土用」。

期間は18日間ある。

 

④肺=『肺は秋に良く働く』大自然から原気を吸収し、冬に備える。

秋に発散しすぎると皮(ひもう)の陽気が少なくなる。

肩背部が凝りやすくなる。

肺に負担がかかり、悪寒して発熱し、後は発汗して解熱する。繰り返してはならない。

 

⑤腎=『腎は冬に良く働く』心身共に静かにして、発汗してはならない。

冷え性・腰痛・脚弱(きゃくじゃく)・冬に血圧の高い人は腎が弱っている可能性が高い。

 

古典医学では治療するのに病む場所を決め、どの経絡に関係するのかを調べます。

 

その経絡を治療する。

 

陰陽に分けられた場所に、当然それぞれの気が多い。

 

陰陽の気がどのように働き、どのように変化して、どのような病症を現すかを知るのです。

 

◎陰気の多い場所として、身体内部、腹部、臓、脾、肝、腎、裏。

 

◎陽気の多い場所として、身体外部、背部、臓、肺、心、表。

 

岐伯(ぎはく)先生はこんな言葉を残している♪

 

『その人あらざれば教えることなかれ。その裏にあらざれば授(さずける)ことなかれ。これを道を得ると言うなり』

 

熱意ある者でないと、この医術を教えるなという意味です(^^♪

 

それだけ・・・・重要な事なんですね。

 

参考書籍:「初めて読む人の 素問ハンドブック」池田政一署著から

 

※意味3:金匱について

古典書物には「金匱」という名称がよく出てくる。素問にも金匱真言論という表題がある。

金は金玉の意味、匱は箱の意味、大切なものを納める箱の事。