暦学入門


暦とは?


ウィキペディアには、
「暦(こよみ、れき)とは、時間の流れを年・月・週・日といった単位に当てはめて数える ように体系付けたもの。また、その構成の方法論(暦法)や、それを記載した暦書・暦表(日本のいわゆる「カレンダー」)を指す。さらに、そこで配当された 各日ごとに、月齢、天体の出没(日の出・日の入り・月の出・月の入り)の時刻、潮汐(干満)の時刻などの予測値を記したり、曜日、行事、吉凶(暦注)を記 したものをも含める」

・日を記録するものを暦(こよみ、calendar)
・暦による日付の並びを表形式等で表示した暦表・カレンダー (calendar)
・暦の方法論である暦法(新暦、旧暦)(calendar)
・天象の予報・天体の軌道を記述するものを天体暦(れき、ephemeris)
・一年間の日ごとに天象に加えて行事や占いや曜日などを総合して記述したものを生活暦 (almanac)
・紀年法、すなわち西暦・和暦など (calendar era)とあります。

 

暦にはどんな種類の暦があるのでしょう。


大別すると
太陽暦(たいようれき)         :エジプト暦、ユリウス暦、グレゴリオ暦、イラン暦
太陰暦(たいいんれき)            :イスラーム暦
太陰太陽暦(たいいんたいようれき)   :バビロニア暦、ユダヤ暦、ヒンズー暦、中国暦
の3です。

太陽暦は、地球が太陽の周りを回る周期(太陽年)を基にして作られた暦(暦法)である。その周期は、365.24219日であり、1年を365日とすると4年で1日以上のずれが生じる。そのずれを補正するため閏日を設けられている。

太陰暦は、月の満ち欠けの周期を基にした暦法である。その周期を朔望月といい、1朔望月を1月とする。なお、「太陰」は「月」の意味である。陰暦(いんれき)とも言われる。1太陰年(太陰暦の1年)は、354.36707日であり、これは、地球の公転周期(回帰年)である365.24219日[3]より約11日短い。一方、季節の周期は、地球の公転周期と関連する。したがって、太陰暦では、特定の月日の季節は、年により変動し、約8年で四季1つぶん(約88日)早くなり、約33年で季節を一周する。例えば、断食を行うラマダーンの九月は冬であったり夏であったりする。

太陰太陽暦とは、太陰暦を基にしつつも閏月を挿入して実際の季節とのずれを補正した暦である。

 

何故、グレゴリオ暦が世界に広まったのか


グレゴリオ暦はローマ教皇グレゴリオス十三世が、これまで使ていた暦では復活祭の日の基準となる春分の日がずれてくるので、ズレのない暦法を作る様、1582年に改暦を命じて作らされたもの。


世界には様々な暦がありましたが、なかでも太陽暦のグレゴリオ暦が近代世界を席巻することになったのは何故か。

 

西洋文化が、世界各地との交易、キリスト教の伝道、植民地化によって世界に拡張。それに伴いグレゴリオ暦もまた、世界に広まっていた。

 

カトリック圏にはすぐに広まったが、プロテスタントや東方正教会の国々への普及はかなりの時間がかかった。
 
非西洋の国々は、グレゴリオ暦を受容しながらも、旧来の暦の習慣を捨てる訳にはいかなかった。
例えば、中国や韓国では旧暦の正月を盛大に祝い、日本でも盂蘭盆の行事を旧暦の季節に合わせて八月に行う地域も多い。その点から云ううと旧暦は新暦によって絶滅したのではなく、表層から消えた分、生活の底部で生き続けているともいえよう。

日本では、明治六年(1873年)に明治政府が、それまで使われていた太陰太陽暦を廃止し、グレゴリオ暦を採用し、現在に至っています。

 

※「暦」コンテンツは占いを学ぶ者の教養知識を高めるためのものとして国立国会図書館をはじめネット、書籍から収集し、まとめたものです。

皆様のお役に立てばと思っております。