黄帝内径 13移精変気論(いせいへんきろん)

黄帝内経 13番は診断の方法の「移精変気(いせいへんき)」・・・分かりにくいので言葉を分解する。

「移」はうつる・変わる・時が変わる・変化する。

 

「精」は人の生きる為の気のこと。

「変化」は変わる事。

 

全体の意味は、心の病気の事。

 

2000年前にまとめられた「黄帝内経(こうていだいけい)」には、

『身体を循環する「気」が滞るとは、滞(執着)った「精」(エネルギー)
を別の系に移すことによって、心(気)の病を「変気」(気分転換)させる』

 

と考えられた・・・・・

 

黄帝が岐伯先生に質問(^^♪

 

「昔の人は、病気は精神療法で直せたが、今の人は色々な方法を用い、しかも直ったり、直らなかったりする。これは何故?」

 

岐伯先生の回答は・・・・

 

今時の人はストレスが多いから治りにくい。

 また、生活状態がでたらめだから」と答えている。

 

2000年前ですよ・・・・・・その頃からストレスと生活習慣の乱れを指摘されてきた。

 

でも、しつこい性格の黄帝はもっと質問をする。

 

「患者の状態をはっきり知るための要領を教えてくれ」

 

岐伯先生が師匠から教えられた方法は、

・顔色から診る

・望診(ぼうしん)で診る

・脈診で診る

と教える。

 

※私は今年になって望診(ぼうしん)という診断法があると知った。
 それが、五行と身体ブログをかきたいと思うきっかけになる♪
 最初は、顔相のように占いの一種だと思っていた(笑)
 違っていた・・・・そんな甘いものではない。

 五行があり、古代人の思いやりのある分析があり、

 それを的確に整理された学問となっていた。
 学ぶ価値があり、止められない面白さがある。


話は元に戻して・・・・・「患者の状態をはっきり知るための要領」とは?

 

◆色は五色の光沢を重視する。

 青⇒肝
 赤⇒心
 黄⇒膵(脾)

 白⇒肺
 黒⇒腎
 五臓の病変は、この五色の変化となって皮膚(特に顔面、前額部、目𥇥、または前腕に現れる。
※目𥇥は目(め)はいいが𥇥の読み方が分からないです。ごめんなさい。
 でも、望診をやっている人は目の先のところに出てくるというので、きっと「めけん」かと

 思っています(笑)

 調べて後で報告します。

 

◆脈の調べ方は「季節の脈」が基準となる。

 

脈には、基準となる脈のルールのようなものがある。
  

・春の脈は、長い竿(さお)の先のように固いけどしなやかな状態。
・夏の脈は、心脈は美しい玉をなでるような感じの状態。
・土用の脈は、鶏の足を下ろす時のような状態。

・秋の脈は、微毛のような状態。浮いて底に力のない脈。

・冬の脈は、石のように重くて沈んでいる脈。

 

この二つをしっていれば、未病となる。

 

ところが黄帝はしつこい・・・・「要点を端的に教えろ」と迫る。

 

岐伯先生しかたなく「要点は一つ」。

 

それは病因を探す事。

 

望診:顔や舌など表面に出ているのを見て診断する方法

 

脈診:脈拍から身体の内面の状態を読み取る。

 

問診:質問し本人に答えてもらう。

 

これらの診断方法から病因を知る事とね♪


相手を日ごろから良く観察し、顔や舌までも見て、脈を感じて・・・・優しい言葉で相手の本音を聞き出す事。

当たり前のように聞こえるけど・・・・現代の医療とはかけ離れている。

医療だけではなく、人間関係のあり方までもが違う。

親子でさえできない。

 

古代人はどこまでも、相手を思いやる気持ちで接してきたのだろうと思う。

だから、100歳までも元気寿命があったのかもしれない。

教えられる事ばかりの黄帝内経です(笑)