しょしょ

処暑


8月23日ごろ

陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也(暦便覧)


処暑は暑さが止むと言う意味。

萩の花が咲き、朝夕は心地よい涼風が吹く頃だが、台風のシーズンでもある。

 

天文学的には太陽黄経が150度のときで8月23日ごろ。 

涼風が吹きわたる初秋の頃で、暑さもようやくおさまり、綿の花が咲き、穀物が実り始め、収穫の候も目前となる。
昔から、この頃は二百十日と並び台風襲来の特異日とされており、暴風雨に見舞われることが少なくない。

西洋占星術では、処暑を処女宮(おとめ座)の始まりとする。

 

綿柎開(わたのはなじべひらく)

初候 |8月23日~8月27日ごろ

季節は初秋。

 

綿柎開は「綿を包む咢(がく)が開く」といった意味。


綿柎開は「略本暦」における呼び名であり、元となった中国の宣明暦では「鷹乃祭鳥」と呼ばれ、「鷹が捕らえた鳥を並べて食べる」といった意味です。

天地始粛(てんちはじめてさむし)

次候 | 8月28日~9月1日ごろ

季節は初秋

 

天地始粛は「ようやく暑さが鎮まる」などといった意味。

 

「粛」には、縮む、しずまる、弱まるという意味があり、「しゅくす」「しじむ」と読ませている暦もあります。空気が澄みきってくると、遠くの景色もくっきりと引き締まって見えるもの。 空は高くなり、物音まではっきりと聞こえてくるようになります。
中国の宣明暦でも「天地始粛」と呼ばれる。

禾乃登(こくものすなわちみのる)

末候 | 9月2日~9月7日ごろ

季節は初秋

 

禾乃登は「稲が実る」などといった意味。

 

中国の宣明暦でも「禾乃登」と呼ばれている。